三重大学伊賀研究拠点      

2016年11月23日

再び鎌刃城跡に狼煙を求めて

社会連携特任教授 加藤 進

11月23日(水)は琵琶湖一周狼煙マラソンです。去年に引き続いて鎌刃城跡から見物です。泉峰一会長にお願いし

たら快く引き受けていただきました。鎌刃城跡へのトレッキングルートを図1に示しました。前回は心の余裕が無く

、鎌刃城跡の虎口の写真を撮ることで精いっぱいでした。
 
   

図1
 今回は少し余裕が出ました。何と南の曲輪の近くに大堀

切がありました。さすがに、安土・桃山城の母城と言われ

るだけあって、立派な大堀切でした(写真1)。去年はあ

いにくの曇り空で4km程度の視界でした。今年はこれまで

でも最高といわれるほどの視界でした。約10km離れた弥高

寺遺跡(伊吹山の中腹?)、4~5km離れた澤和山城跡、
 
写真1
~3kmの地頭山城跡、磯山城跡(4~5km)が確認できました。鎌刃城跡に着いた時は風が吹いていましたが、烽火をあ

げるときには奇跡的にカーム状態でした。
  伊吹山中腹での写真2を掲載します。

写真2

最近、烽火を観察することによって、以下の二点に気が付

きました。すなわち、①どこのポイントでも烽火は山の頂

上ではあげません。ちょっと下がった場所であげられて、

つまり煙の背景に青あるいは緑青色の山があることが共通

点です。空に向かってあげると極めて確認が難しくなりま

す。皆さんは烽火と言うと火を起こして、十分な火力を作

り、煙を作る事を想像していませんか?これでは白い煙が

出ません。
 

今年、飯福田寺(松阪宇気郷)の開山式の護摩祈祷で山伏が、煙の勢いが弱ると水を少し火種に打つことを観察しまし

た。ここでも、本番では火力を弱めるために、杉やヒノキの葉に水を撒いて炉にくべていました。立ちどころに白い煙

が立ち上りました。②白い煙は水分で、火力が強すぎてはいけないことです。

正午近くにイベントは終了、当日は「千石ウオーク」が併設され、番場の公民館に場所を移して丸山竜平教授の講演会

に参加しました。中世居館、中世城館、山城に関する極めて興味深いお話でアッと今に2時間たってしまいました。先

生に寄れば、番場(中山道)のようにごく狭い場所に7か所の中世城館があるのは珍しく、全国的にも貴重な遺跡であ

るとのことでした。

最後の写真は、鎌刃城跡を示す石碑の除幕式直後です。石屋さんが寄付してくれたそうです。石碑の建立で、文化を伝

える風土がすこしでも広がれば嬉しいことです。当日、お世話になった皆様にあつくお礼申し上げます。

 
(一番左が泉会長です)                        
 
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